京都新聞20170226より

障害者差別解消法施行を受け、京都府教育委員会は昨秋から、
聴覚に障害のある高校生への支援に乗り出した。授業中に教員
が話す内容が同時にタブレットに文字表示されるシステムの導入
で、数年前から難聴生徒の保護者らが要望を続けていた。
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 「YとかXは座標のこと。rは円の座標を指したね」。1月19日、
京都市北区の山城高での授業。1年奥山沙代さん(16)の机に
置かれたタブレット端末には、数学の教員が説明する声がリア
ルタイムで文字表示されていた。

府教委が昨年10月から正式に導入した「モバイル型遠隔情報
保障システム」。視覚障害者が学ぶ筑波技術大(茨城県)が開
発、教室内のタブレット端末と離れた場所にいる通訳筆記者を
デジタル回線で結び、筆記者が教員の話した内容を聞き取り
文字入力している。


聴覚障害者を巡っては、難聴学級のある小・中学校と違い、
高校には支援が少ないのが課題だった。山城高に唯一教員で
つくる「聴覚障害教育・支援教育部」があり、聴覚障害の生徒を
特別に受け入れてきたが、入試制度が単独選抜制に変わり、
難易度が上がって入りにくくなった。・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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現在は山城・朱雀・大江高の計6人が利用する。予算の都合上、
2~3科目しか利用できず、生徒たちは、国語や数学など使いた
い教科を選んでいる。

府教委は「予算の範囲内で、できるだけ支援を続けていく」として
いる。親の会は、子どもたちがより多くの授業で利用できるよう、
新年度からも会の資金を拠出する予定という。


元記事はこちら
難聴高校生の授業支え 教員の声、タブレットで文字に